消化器内科

内視鏡検査・治療件数

内視鏡検査・治療件数

全内視鏡件数(令和2年度)

ドック 2,562件
その他 2,550件
合計 5,112件
上部消化管内視鏡 4,111件
下部消化管内視鏡 1,001件

治療内視鏡

消化管系疾患

内視鏡的粘膜切除術(EMR)、または、内視鏡的粘膜剥離術(ESD)

(EMR)0件
(ESD)27件
大腸 (EMR)132件
(ESD)13件
EVL、EIS 0件
PEG(内視鏡的胃瘻造設) 21件

胆道系疾患

ERBD 62件
EPT 57件
バスケット 40件
EML 11件

担当:友野 寛樹

EMR(内視鏡的粘膜切除術)とESD(内視鏡的粘膜下層隔離術)について

食道・胃・十二指腸・大腸の腫瘍を切除する方法で、いずれも内視鏡(いわゆる胃カメラや大腸カメラ)を用いて内側から腫瘍を削り取るように切除します。お腹に傷がつかず、術後も以前と同じ生活を送ることが可能です。

この治療法が適応となる病変は、胃癌においては日本胃癌学会「胃癌治療ガイドライン」において「リンパ節転移の可能性がほとんどなく、腫瘍が一括切除できる大きさと部位にあること」とされています。他臓器においても概ね同様であり、「食道・胃・大腸の一番浅い粘膜層に限局した腫瘍」が適応となります。

EMRは従来より広く行われている治療法で、スネアというループ状の処置具により切除します。比較的短時間で切除が可能ですが、ループ内に入りきれない病変は切除できなかったり、分割切除になってしまう、という欠点があります。

一方ESDは胃2006年、食道2008年、大腸では2012年に保険適応となった比較的新しい治療法で、従来のEMRでは切除できなかった大きな病変でも内視鏡的一括切除ができるようになり、現在広く行われるようになっています。

当院でも、病変により適宜EMR、ESDを使い分けて学会ガイドラインに則って内視鏡治療を行っています。

適切な治療のために最新型の内視鏡(NBI拡大内視鏡)や色素法(酢酸インジゴカルミン)を用いた検査により術前の正確な内視鏡診断をしています。また、合併症の軽減を目的として術中は炭酸ガス送気装置を用いています。入院期間は4~10日間が目安となります。

担当:平野 達也

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