消化器内科

胆道系疾患

胆道系は肝臓で作られた胆汁を十二指腸に排出する経路で、肝臓から順番に肝内胆管、肝管、胆嚢そして総胆管で構成されています。

この部位には他の臓器と同様に良性の疾患・悪性の疾患があります。良性疾患の代表的なものが結石症で、一般に胆嚢内に出来るものを胆石(胆嚢結石)、胆管内に出来るものを総胆管結石と呼び、腹痛や感染を伴った場合発熱・敗血症などの原因となります。悪性疾患としては胆管がん、胆嚢がん等があり、黄疸などの症状を来すことがありますが非常に早期発見が難しいとされています。

当院では胆道系の検査として腹部超音波、腹部CTの他に非侵襲的に胆道系を描出できるMRIを用いたMRCPで胆道系疾患の診断を行っています。

治療としては悪性疾患に対する外科的切除や胆石症に対する腹腔鏡下胆のう摘出手術を行う他に当院では特に総胆管結石の内視鏡的治療を積極的に行っています。以前は開腹で行っていた総胆管結石の除去を内視鏡的に行うことによってより安全に、より短期間での治療が可能となりました。結石症でお悩みの方、胃カメラなどで異常を認めないが上腹部や右季肋部の痛みが繰り返し起こる方、一度当院専門外来受診してはいかがでしょうか。

担当:坂上 信行

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