一般内科

慢性閉塞性肺疾患(COPD)

慢性閉塞性肺疾患(COPD)は吸入薬を使い動くことが重要

坂道、階段を上る時に息苦しいと感じる場合、COPDの可能性があります。

COPDは喫煙により細い気道が慢性炎症を起こし、その周囲の肺が壊れる病気です。肺が壊れると有効な換気ができなくなり、肺の中に無駄な(換気に役立たない)空気が溜まります(肺気腫という状態です)。肺全体が空気で膨れてしまう状態になります。安静にしていれば息苦しくありませんが、身体を動かす時に息苦しくなります。

肺の中に空気が溜まっていますので、健康な人が息を吸った状態で呼吸をしています。身体を動かすと酸素をさらに身体の中に取り込む必要がありますので、換気量が増えます。COPDでは息を吐くのに時間がかかるため、息を吐き切る前に息を吸ってしまいますので、さらに肺に空気が溜まり息苦しくなります。

COPDの治療は、肺に溜まっている無効な空気を減らすことです。そのために長時間作用型気管支拡張薬が有効です。CT画像で青く見えるのは肺が空気で腫れている気腫で、換気が有効に行われない肺の部分です。長時間作用型気管支拡張薬を使うと、肺全体が縮んで呼吸がしやすくなります。気管支周囲の肺から無駄な空気が抜けると、気管支が拡がり空気の通りがよくなります。

COPDと気管支喘息は概念的には異なる病気です、どちらも気道に炎症が起きていますが、その炎症状態が異なります。しかし実際のCOPD患者さんの気道病変は、一部喘息様気道病変(好酸球性炎症)のことがほとんどです。COPD患者さんが気道感染症に罹患(風邪をひく)すると、喘息様症状が出現することが良くあります。これを抑えるためには吸入ステロイド薬を使います。

「動くと息苦しい」と「動かない」ことは悪循環を形成します。「フレイル」は動かない、動けないことと強く関係します。「サルコペニア」は動かないために筋肉量が低下することです。この悪循環を断つには、動くことが重要です。COPDでは吸入治療薬を使い、日常生活でできるだけ動くことが重要な治療になります。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)、息苦しいで診察ご希望の方は、山王病院に電話(043-421-2221)して外来診療予約をおとり下さい。

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