一般内科

睡眠時無呼吸症候群

重症SAS(睡眠時無呼吸症候群)は脳血管障害を発症する

脳血管障害(脳梗塞、脳出血)を起こして運悪く後遺症を残してしまった患者さんの睡眠検査をすると、重症の睡眠時無呼吸を認めることが良くあります。早めに睡眠時無呼吸に対する治療をしていれば、脳血管障害を防げたかもしれません。

(閉塞型)睡眠時無呼吸症候群では睡眠中にいびき、無呼吸が出現します。睡眠の質が極めて悪くなるため、覚醒しているはずの昼間にも眠くなり、集中力が低下するという症状が出現します。また夜間のトイレ回数が増えることも良く見られます。

睡眠時無呼吸症候群は英語でsleep apnea syndrome、その頭文字をとってSASと略されています。睡眠中1時間あたり何回無呼吸ないしは低呼吸(完全な無呼吸ではなく気道が狭くなり酸素飽和度が3%以上低下する場合に低呼吸と呼んでいます)が起きているか(AHI:無呼吸低呼吸指数)が重症度判定の一つになります。無呼吸/低呼吸指数 > 30は重症です。

重症の睡眠時無呼吸に対して治療をした方が良い理由

重症の睡眠時無呼吸症候群(無呼吸/低呼吸指数 > 30)は脳血管障害、心筋梗塞を起こす可能性が高い(12年の経過で30%)、CPAP治療はその発症を予防しうると報告されています(2005年ヨーロッパからの報告:Lancet 2005; 365: 1046)。欧米人は心筋梗塞を起こしやすく、日本人は脳血管障害を起こしやすいという人種差があります。10年後かもしれませんが、脳血管障害、心筋梗塞を起こして生活が不自由になるのを避けるために、重症の睡眠時無呼吸では治療を行うことが望まれます。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)診断と治療

SASの診断と治療の概要は以下のとおりです。

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