間質性肺炎(肺線維症)の診断と治療
胸部X線画像で肺にモヤモヤとした影がある、間質性肺炎(肺線維症)が疑われますので呼吸器内科に紹介しますというパターンが多いようです。間質性肺炎(肺線維症)をネット検索すると、「肺が固くなる病気で、急性型では3ヶ月以内で死亡、慢性型では4~5年で死亡」と書いてあったということで病院を受診される患者さんを良く見かけます。
一般に間質性肺炎と言われた場合は「びまん性肺疾患」になります。細菌性肺炎、肺がんではなく、胸部X線画像で比較的広範囲に異常と思われる影がある場合になります。「びまん性肺疾患」ないしは間質性肺炎(肺線維症)の共通事項は、その用語で示される様に「間質に炎症性変化があり、肺に線維化が起こっている」です。「びまん性肺疾患」の中で最も多く認められる型が、「特発性間質性肺炎(IIPs)」ですが、下記に示す様に、その中に多くの病型が含まれます。それぞれの病型によりその病態が異なり治療法も異なります。

慢性型の間質性肺炎を大きく分類して、その発症様式と予後(治療への反応性)を分けた場合、以下に示す様になります。

間質性肺炎(肺線維症)は、病気が進行しているかどうかで治療介入するかどうかがほぼ決まります。自覚症状、血液検査、胸部画像検査、呼吸機能、酸素飽和度などを総括的に勘案して、病気がほとんど進行していない、ゆっくり進行している、進行性に線維化を伴って悪化している、の様に判断します。

間質性肺炎(肺線維症)の治療としては以下が挙げられます。
進行性線維化病態と判断された場合、抗線維化薬(ピルフェニドン、ニンテダニブ)を使用して、その進行を抑制する治療があります。
自己免疫の特徴を持った間質性肺炎の場合(膠原病に近い病態を有している場合)、免疫抑制薬(シクロスポリン、タクロリムス、ミコフェノール酸モフェチル、など)を使用して、自己免疫病態の改善を図る手があります。
間質性肺炎が急性増悪した場合は、リンパ球がその病態に関与していると判断されるため、ステロイド治療を施行します(パルス療法:メチルプレドニゾロン 500~1,000mg/day x 3days)。
間質性肺炎(肺線維症)疑いで診察ご希望の方は、山王病院に電話(043-421-2221)して外来診療予約をおとり下さい。